独電気通信大手のDeutsche Telekom(ボン)が東欧事業の見直しを検討しているもようだ。ドイツ版『ウォール・ストリート・ジャーナル』が8月29日報じたもので、ポーランドではケーブルテレビ(CATV)事業者Neitaの買収を狙っているという。Deutsche Telekomはコメントを控えている。
\同社は移動通信と固定網接続サービスをドイツ同様、東欧でも一手に提供し両サービスの相乗効果を引き出したい考え。ポーランド事業はこれまで、移動通信サービスに限られており、Neitaを買収すれば固定通信市場にも参入できる。
\Neitaの資本はその約半分を複数の投資会社が握っている。そのうちの2社(Third Avenue ManagementとSisu Capital)は保有株の売却先の模索を開始しているという。
\Deutsche Telekomはチェコ市場からは撤退することを検討しているという。市場競争が厳しいうえ、規制当局が新たな事業者の参入を促そうとしているためだ。同国では子会社T-Mobile Czechを通して移動通信サービスを手がけている。
\T-Mobile CzechにはDeutsche Telekomが60.8%出資している。残り40%弱を持つ投資会社Mid Europa Partnersは先ごろ、T-Mobile Czechから撤退する意向を表明した。
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