豊胸材メーカーの仏ポリ・アンプラン・プロテーズ（PIP、現在は倒産）が製造した粗悪な豊胸バッグによって被害を受けたとしてインプラント手術を受けたフランスの女性1,600人と取り扱い事業者6人が同製品の認証を行った独テュフ・ラインランドに損害賠償5,000万ユーロ強の支払いを要求している係争で、トゥーロン商事裁判所は14日、同社に賠償責任があるとの判決を下した。判決理由で裁判官は、テュフ・ラインランドは慎重に検査する義務を怠ったと指摘。原告1人につき3,000ユーロを支払うよう命じた。同社は判決を不当として控訴する意向だ。
\テュフ・ラインランドはPIPが医療用と偽って工業用シリコンで製造した豊胸バッグについて、1997年から2010年3月まで認証業務を引き受けていた。PIPが違法な製造を行っているとの内部情報を受けて認証を即座に取り消し、11年2月には刑事告発を行ったものの、被害者らは同社にも責任があると判断。ドイツでも損賠訴訟が起こされている。
\PIPのジャンクロード・マス元社長と元役員に対しては現在、刑事訴訟が行われており、12月に判決が下される見通し。
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