自動車大手の米General Motors（GM）は5日、傘下ブランドChevroletの欧州販売を2015年末で原則的に打ち切ると発表した。欧州市場が長期低迷しているうえ、姉妹ブランドOpel／Vauxhallと競合し相互に足を引っ張り合っているためで、Opel／Vauxhallにとっては販売を伸ばすチャンスとなりそうだ。
\GMはChevrolet車を主に韓国で生産しており、欧州には2005年に投入した。欧州ブランドであるOpel／Vauxhallと同じ大衆車でありながら価格はやや低く、Opel／Vauxhallから顧客が流出する原因の1つとなっていた。
\今後はChevrolet車の販売をアジア、ロシア市場を中心に強化していく考えで、欧州市場には「Corvette」など一部の人気モデルを投入するにとどめる。Chevroletの欧州撤退に伴い7億～10億ドルの損失を出す見通しで、GMは今年10-12月期と来年1-3月期に計上する予定。Chevrolet車を購入した顧客には交換部品を少なくとも2025年まで供給する。
\GMは高級ブランドCadeillacを今後、欧州市場に投入する意向も明らかにした。
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