ドイツ連邦統計局が7日発表した2013年の輸出高は1兆939億ユーロとなり、前年を0.2％下回った。減少は金融・経済危機の直撃を受けた09年以来で、4年ぶり。世界経済と欧州経済の低迷が響いた。輸入高も1.2％減の8,950億ユーロに落ち込んだ。
貿易収支の黒字幅は前年の1,898億ユーロから1,989億ユーロへと4.8％増加し、過去最高を更新した。経常黒字も1,872億ユーロから2,010億ユーロへと7.4％拡大している。
輸出を仕向け先別でみると、ユーロ加盟国向けが1.2％減の4,019億ユーロへと後退。欧州連合（EU）域外向けも0.5％減の4,704億ユーロに落ち込んだ。EUのユーロ非加盟国向けは2.6％増の2,216億ユーロに拡大している。
輸入はEU域外からが4.6％減の3,174億ユーロへと大きく縮小。ユーロ圏からも0.2％減の4,012億ユーロに落ち込んだ。EUのユーロ非加盟国からは3.0％増の1,764億ユーロに拡大した。
一方、12年12月の輸出高は前年同月比4.6％増の822億ユーロとなり、4カ月連続で1年前の水準を上回った。輸入高は2.0％増の680億ユーロで、貿易黒字は前年同月の119億ユーロから142億ユーロに増加した。経常黒字も204億ユーロから235億ユーロへと伸びている。
12月の輸出高は前月比（営業日数・季節要因調整値）では0.9％減少、5カ月ぶりに後退した。輸入高も同0.6％減で、2カ月連続で落ち込んだ。
12月の輸出を仕向け先別でみると、EUのユーロ非加盟国向けが9.0％増加。ユーロ圏とEU域外向けも各5.4％、2.1％拡大した。輸入はEU域外からが6.2％減少したものの、ユーロ加盟国とEUのユーロ非加盟国からはそれぞれ6.3％、8.3％増加した。
