高級車大手の独Daimler（シュツットガルト）は5日、Mercedes-Benzブランドの1月の中国乗用車販売台数が2万4,199台となり、前年同月比で44.9％増加したと発表した。同国販売網の一元化や拡充、新モデルの投入が奏功。同市場で先行するBMW、Audiを追撃する戦略がようやく実りだした格好だ。
Mercedes-Benzの世界販売台数は10万9,477台で、15.4％増加した。Smartブランドが10.6％減の6,511台に後退したため、Daimler全体の乗用車（Mercedes-Benz Car）販売台数は13.5％増の11万5,988台と、伸び率がやや低かった。
Mercedes-Benzの地域別販売実績はアジアが最も好調で、44.3％増の3万9,324台に拡大。日本は73.4％増の4,015台を記録した。足元の欧州は5.9％増の4万830台、ドイツは8.4％増の1万3,595台。北米自由貿易協定（NAFTA）圏は1.7％増の2万5,198台と伸び悩んだ。主力の米国が0.5％増の2万2,604台と振るわなかったことが響いた。
