2011年に倒産したドイツの造船会社J.J. Sietas KG（ハンブルク）をロシアの同業Pella Shipyardが買収する方向だ。Pella Shipyardのオーナー一族で共同経営者のガレギン・ツァツロフ氏が10日明らかにしたもので、債権銀行と債権者の同意を得れば、取引は成立する。買収価格は明らかにしていない。
Sietasは1635年の創業の老舗造船会社。競争激化と受注減で経営が悪化し、11年11月に債務超過に陥った。従業員数は当時700人いたが、現在は120人に減少している。
Pella Shipyardは1992年に民営化された旧ソ連の造船会社で、タグボート、監視船、砕氷船を製造している。Sietasの買収で特殊船分野のノウハウを吸収する考えで、買収後はSietasの従業員数を少なくとも400人に拡大する計画だ。向こう3年間でSietasに1,500万ユーロを投資し、8年間は同社を存続させることを義務づけられる。
Sietasは取引の成立後、社名をPella Sietas GmbHに変更する。
