スペイン電気通信大手Telefonicaの独法人Telefonica Deutschland（ミュンヘン）は2月26日の決算発表で、一部事業を昨年末に売却したことを明らかにした。厳しさを増す携帯電話市場での競争に対応できる財務力を獲得することが狙い。
売却したのはホスティングサービス子会社とハンブルク市の光ファイバー通信網。これらの取引により2013年12月期の営業減益幅が縮小された。Telefonica Deutschlandは顧客の流失を防ぐために料金を引き下げなければならない一方で、移動通信網の拡充に巨額の資金を投じなければならないジレンマに立たされており、資金力を維持するために資産の放出を余儀なくされた格好だ。
13年12月期の営業利益（OIBDAベース）は前期比3.3％減の12億3,700万ユーロ。事業売却がなければ減益幅は9％に上っていたという。最終利益は74.7％減の7,800万ユーロ、売上高は5.7％減の49億1,400万ユーロだった。
