スポーツ用品大手の独Adidas（ヘルツォーゲンアウラハ）が5日発表した2013年通期決算の売上高は前期比2.6％減の144億ユーロに落ち込んだ。ユーロ高が響いた格好で、長期成長戦略「Route 2015」で13年の目標とした160億ユーロに届かなかった。ロシアの物流センター移管に伴う製品供給の一時的な支障やゴルフ用品部門の停滞も減収要因となった。
本業のもうけを示す営業利益は30.6％増の12億200万ユーロと大きく拡大した。値上げと製品ポートフォリオの見直し、調達費用の抑制が奏功。最終利益は50.7％増の7億9,000万ユーロに達した。
為替では特に日本円や南米、ロシア、トルコの通貨安が響いた。為替の影響を除いたベースでは売上成長率が3％に上った。
為替相場のリスクは今年も続くものの、定率為替ベースでは1ケタ台の売上成長率を予想。売上高営業利益率は13年の8.3％から8.5～9％に上昇すると見込む。
