製造業向けに幅広い電子機器を提供する独Weidmueller（デトモルト）は10日、同業R. Stahlに対し株式公開買い付け（TOB）を実施する意向を表明した。R. Stahlの筆頭株主である創業家に買収交渉を打診したが、拒否されたため、敵対的な買収に踏み切る。Weidmuellerは、両社は製品やノウハウの面で補完性が高いうえ、国際競争に打ち勝つためには事業規模を拡大するのが好ましいとして、R.Stahl買収の意義を強調した。
R.Stahlを1株当たり47.50ユーロで買収する考え。これは前日終値を47.9％上回る水準という。TOB計画の詳細は今後、明らかにする。R.Stahlは「現在のままで今後もわが社を成功裏に運営できる」として、計画に否定的な立場を示している。
Weidmuellerの2013年の売上高は6億4,030万ユーロ、R.Stahlは同3億440万ユーロ。
