電機大手の独Siemens（ミュンヘン）は3日、手荷物処理・郵便小包仕分けシステム事業を米投資会社Wilbur Rossに売却する方針を撤回すると発表した。理由は明らかにしていない。メディア報道によると、交渉がまとまった後にWilbur Rossが新たな要求を行った可能性が高いという。
Siemensは2012年11月、事業整理の一環で手荷物処理・郵便小包仕分けシステム事業の放出方針を打ち出した。Siemensは同分野で最大手だが、他の事業との関連が薄いため撤退を決めた。
同事業の売上高は8億ユーロ、営業利益は6,000万ユーロ。売上高営業利益率は7.5％で、目標を下回っているという。Siemensは今後、同事業を独立企業に切り替えたうえで、競争力を向上させていく意向だ。
