ドイツ連邦統計局が12日発表した2014年5月の卸売物価指数は前年同月比0.9％減となり、11カ月連続で1年前の水準を下回った。石炭・石油製品が2.1％低下したことが最大の押し下げ要因となった。卸売物価の下げ幅自体は2月の1.8％をピークに4カ月連続で縮小、10カ月来の低水準を記録した。
価格の低下率が大きかった商品項目は穀物・葉たばこ・種苗・飼料で10.2％を記録。鉱石・金属と青果・じゃがいももそれぞれ4.0％、2.8％下がった。コーヒー・茶・カカオ・香辛料（2.0％増）、牛乳・乳製品・卵・食用油脂（1.5％増）、食肉・肉製品（0.1％増）は前年同月を上回った。
卸売物価は前月比では0.1％減となり、3カ月ぶりに低下した。石炭・石油製品は0.2％減だった。
