ドイツ連邦カルテル庁は4日、仏アルストムの独子会社アルストム・パワー・エナジー・リカバリーに対しカルテル制裁金189万ユーロを課すと発表した。発電所の再生式熱交換器向けサービスで同業のバルケ・デュルと違法な取り決めを行い、顧客を分け合っていたため。バルケ・デュルは同庁に通報したことから、制裁金支払いを全額免除された。
両社は発電所向けサービスで、再生式熱交換器を設置した側が同交換機向けのサービスも受注するよう取り決めていた。具体的には例えば、アルストムが設置した機器向けのサービスでバルケ・デュルがアルストムよりも高い料金を提示。アルストムが受注するように仕向けていた。カルテルは少なくとも2003年12月から12年3月まで行われていた。両社は独当該市場の最大手企業という。
