欧州航空機大手のエアバス（トゥールーズ）は14日開幕の英ファーンボロ航空ショーで、中・長距離大型機「A330ネオ」を初公開した。同機はエアバスのベストセラー「A330」の改良機で、航空性能が大幅に改善している。2017年第4四半期から納機を開始し、競合ボーイングの「787」に対抗していく。
A330ネオは英ロールスロイス製の省エネエンジン「トレント7000」を搭載するほか、空気抵抗が軽減されており、航続距離はA330の1万3,800キロメートルを740キロ上回る。航空会社の要望を受けて開発。開発コストは推定20億ユーロ程度で、新たな航空機を一から開発するのに比べ大幅に低い。下半期中に引き渡しが始まる次世代中型旅客機「A350」では開発コストが約140億ユーロに達した。
