伊大手銀行ウニクレディトの独子会社ヒポ・フェラインス銀行（HVB、ミュンヘン）は6日、個人顧客事業の抜本的な改革計画で従業員代表と合意した。パソコンやスマートフォンを通したオンラインバンキングの需要が増え、実店舗の利用者が減少していることに対応。国内店舗（約580カ所）の40％に当たる240カ所を2015年までに廃止し、従業員1,500人を整理する。同行の従業員数は昨年末時点で約1万9,000人だった。
HVBは個人顧客事業のマルチチャンネル化を進める方針で、スマートフォンやパソコン向けのサービスを大幅に強化する。技術の発展に見合ったサービスを提供していかないと、競争に勝ち残れないとみているためで、今後はオンラインバンキングのほか、ビデオ会議方式の顧客相談業務を拡充していく。
同行は5日の監査役会で、オンライン証券子会社DABを仏銀大手BNPパリバに売却する契約を承認した。DAB株81.4％を3億5,400万ユーロで譲渡する。
