英クローズ・ブラザーズ・グループ傘下の独投資銀行クローズ・ブラザーズ・ザイトラーは20日、仏同業のオッド（パリ）が同社を買収すると発表した。取引価格は4,600万ユーロ。クローズ・ブラザーズ・グループは事業を英本国に絞り込むため、ザイトラーを放出する。ザイトラーは今後、社名をオッド・ザイトラーに変更する。
ザイトラーは証券売買や中堅企業の社債発行・新規株式公開（IPO）支援を手がける企業で、フランクフルトに事業拠点を置く。従業員数は110人、売上高は約4,000万ユーロと事業規模は小さい。
オッドも中小企業向けの投資銀行業務や資産管理事業を展開している。従業員数は約1,000人。1849年創業の老舗企業で、今回初めて国外での買収に踏み切った。資産管理事業を強化するため今後もドイツないし北イタリアで買収を行う可能性があるとしている。同社が管理する顧客資産の規模は300億ユーロに上る。
