メディア大手の独ベルテルスマン（ギュータースロー）は21日、eラーニングサービスを手がける米リリアス・ラーニング（Relias Learning）を投資会社ビスタ・エクイティ・パートナーズから買収すると発表した。教育事業を強化する戦略に沿った措置。取引金額は「1億ドルのケタ台の半ば」で、同社が米国で行うM&Aでは1998年のランダムハウス（出版社）買収に次ぐ規模という。年内の買収手続き終了を見込む。
リリアスは企業向けにeラーニングサービスを提供しており、受講コース数は2,500に上る。特にヘスルケア分野に強い。従業員数は約300人。
eラーニングの世界市場規模は約200億ドルで、年15％の速いスピードで成長している。ベルテルスマンは教育をメディア、サービスに続く事業の3本目の柱に育て上げる方針で、同事業の売上規模を今後3～5年で10億ユーロに拡大する目標だ。
