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2014/10/29

企業情報

ルフトハンザ―電算センターをIBMに売却へ―

この記事の要約

航空大手のルフトハンザドイツ航空(フランクフルト)は22日、電算センターをIT大手の米IBMに売却する方向で交渉している事実を明らかにした。ITインフラコストを圧縮することが狙い。交渉は現在、最終段階にあり、売却手続きを […]

航空大手のルフトハンザドイツ航空(フランクフルト)は22日、電算センターをIT大手の米IBMに売却する方向で交渉している事実を明らかにした。ITインフラコストを圧縮することが狙い。交渉は現在、最終段階にあり、売却手続きを3月末に終了する意向だ。取引金額は明らかにしていない。

IT子会社ルフトハンザ・システムを構成する3部門(インフラ、エアライン・ソリューションズ、インダストリー・ソリューションズ)をそれぞれ分社化したうえで、インフラ部門会社をIBMに従業員(約1,400人)を含めて譲渡する。これに伴い2014年の税引き前利益が約2億4,000万ユーロ押し下げられるものの、コスト削減効果が年7,000万ユーロに達するため、収益力の強化につながるという。

電算センター業務を単独で継続するには事業規模が小さく競争力を保てないため、ルフトハンザはコスト削減プログラム「スコア」の一環としてITインフラ部門をIBMに売却する。ルフトハンザと外部の航空会社向けにフライト計画・管理ソリューションを提供するエアライン・ソリューションズと、外部企業向けに物流ITソリューションを提供するインダストリー・ソリューションズの2部門は独立会社としてルフトハンザの傘下にとどまる。