ドイツ連邦統計局が9日発表した2014年11月の輸出高（暫定値）は前年度月比1.4％増の958億ユーロと小幅な伸びにとどまったものの、3カ月連続で拡大した。欧州連合（EU）のユーロ非加盟国向けが9.4％増の211億ユーロへと大きく拡大。ユーロ加盟国向けも2.2％増えて350億ユーロとなった。EU域外向けは3.0％減の398億ユーロと振るわなかった。
輸入高は780億ユーロで1.7％増加した。ユーロ加盟国とEUのユーロ非加盟国からがそれぞれ3.1％増の350億ユーロ、3.4％増の164億ユーロに拡大。EU域外からは1.1％減の266億ユーロに縮小した。
輸出の伸び率が輸入の伸び率をやや下回ったことから、貿易収支の黒字幅は前年同月（178億ユーロ）とほぼ同水準（179億ユーロ）にとどまった。経常黒字は211億ユーロから186億ユーロへと減少している。
1～11月の輸出高は前年同期比3.4％増の1兆458億ユーロに拡大した。輸入高は同2.0％増の8,468億ユーロで、貿易黒字は1,813億ユーロから1,990億ユーロに拡大。経常黒字も1,680億ユーロから1,908億ユーロに増加した。
1～11月の輸出を仕向け先別でみると、EUのユーロ非加盟国向けが9.7％増えて全体をけん引。ユーロ加盟国とEU域外向けはそれぞれ2.5％増、1.3％増だった。
輸入もEUのユーロ非加盟国からの伸び率が最も大きく、6.3％に達した。ユーロ加盟国は2.5％増で、EU域外は0.9％減少した。
