再保険世界最大手の独ミュンヘン再保険が5日発表した2014年12月期の最終利益は32億ユーロとなり、前期の33億ユーロから3％減少した。元受子会社エルゴの組織再編に伴い約4億5,000万ユーロの減損損失を計上ことが響いた。為替相場も減益要因となった。営業利益は40億ユーロで、前期の44億ユーロから9％落ち込んだ。
低金利で投資環境は悪いものの、運用益は11％増の80億ユーロに拡大した。
大型災害に伴う保険金支払額は12億ユーロで、前期の17億ユーロから約30％減少した。自然災害の保険金支払額は30％減の5億3,800万ユーロ。支払額が最も大きかったのは2月に日本で発生した「平成26年豪雪」で、3億500万ユーロに達した。
同社は高配当政策を取っており、経営陣は減益となった14年12月期も50セント増の7.75ユーロに引き上げる意向だ。
