市場調査大手GfKが2月27日発表した2014年第4四半期（10～12月）の西欧電気製品市場規模は604億9,900万ユーロとなり、前年同期比で3.5％拡大した。通信機器が好調で全体が強く押し上げられた格好だ。ベルギー、スペイン、オランダ、ドイツ、ポルトガル、英国、ギリシャで売り上げが伸びた。
通信機器は13.5％増の149億9,600万ユーロに拡大した。スマートフォンがこれまでに引き続きけん引。オーストリアの除くすべての国で売り上げが伸びた。
小型白物家電も5.8％増の44億3,000万ユーロと好調だった。ロボット掃除機やノンオイルフライ機器など新しいタイプの製品の需要が大きかった。大型白物家電は5.6％増の85億8,700万ユーロ、情報機器は1.0％増の168億8,100万ユーロだった。
カメラは15.4％減の15億4,500万ユーロと大きく落ち込んだ。スマートフォンの普及が直撃、一部の高性能製品を除いて需要の減少が続いている。コンシューマーエレクトロニクスは2.1％減の100億6,900万ユーロ、オフィス機器・消耗品は3.4％減の39億9,100万ユーロだった。
14年全体の電気製品市場規模は2,011億9,800万ユーロで、前年を2.1％上回った。小型白物家電（5.9％増の137億9,400万ユーロ）、通信機器（5.7％増の468億3,300万ユーロ）、大型白物家電（4.2％増の318億7,800万ユーロ）が全体をけん引。情報機器（1.4％増の563億800万ユーロ）とコンシューマーエレクトロニクス（0.6％増の315億2,300万ユーロ）も前年を上回った。カメラは16.5％減の56億4,600万ユーロ、オフィス機器・消耗品は1.5％減の152億1,600万ユーロだった。
