自動車部品大手の独ZFフリードリヒスハーフェンが10日発表した2014年12月期決算の売上高は前期比9％増の184億ユーロとなり、過去最高を更新した。同社は昨年、乗用車向け8速自動変速機の第2世代を市場投入しており、その効果が出た格好だ。今年は同変速機のプラグインハイブリッド車向け製品も発売する。
地域別では北米とアジア・太平洋が好調で、それぞれ21％増の37億ユーロ、21％増の36億ユーロに拡大した。売上全体の約56％を占める欧州は5％増の103億ユーロだった。南米は景気低迷を受けて21％減の5億5,600万ユーロに落ち込んだ。
営業利益（EBIT）は36％増の11億ユーロと大きく伸びた。生産性を引き上げたことが奏功。売上高営業利益率（EBITベース）は前期の4.8％から6.0％へと上昇した。
同社は今年上半期中に米同業大手のTRWを買収する見通し。このため15年12月期は売上高が大幅に拡大することになる。
