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2015/3/11

企業情報

ヘンケル―増益確保、東欧の不振相殺―

この記事の要約

洗剤・接着剤大手の独ヘンケル(デュッセルドルフ)が4日発表した2014年12月期の営業利益(EBIT、調整済み)は25億8,800万ユーロとなり、前期比で2.9%増加した。ウクライナ問題を受けて東欧事業は低迷したものの、 […]

洗剤・接着剤大手の独ヘンケル(デュッセルドルフ)が4日発表した2014年12月期の営業利益(EBIT、調整済み)は25億8,800万ユーロとなり、前期比で2.9%増加した。ウクライナ問題を受けて東欧事業は低迷したものの、ドイツや中国などの事業が好調で相殺された格好。売上高は0.4%増の164億2,800万ユーロで、売上高営業利益率(EBITベース、調整済み)は前期の15.4%から15.8%に上昇した。最終利益は2.5%増の16億2,800万ユーロだった。

ヘンケルは昨年、4番目に大きな市場であるロシアの景気悪化と同国通貨ルーブルの急落に苦しんだ。ロシア事業は15年12月期も営業利益を約1億ユーロ押し下げる見通しという。

15年12月期は為替と事業売却・買収を除いたベースで5%の増収を見込む。売上高営業利益率(同)は16%程度と伸び悩む見通し。