ドイツ連邦統計局が20日発表した2015年2月の生産者物価指数は前年同月比2.1％減となり、19カ月連続で1年前の水準を下回った。これまでに引き続きエネルギーが全体を強く押し下げた格好で、エネルギーを除いたベースでは下げ幅が0.6％にとどまった。
エネルギー価格は5.5％低下した。石油製品が15.7％減と大幅に下落したことが大きい。下げ幅は灯油で20.3％、軽油で13.7％、ガソリンで12.0％に上った。天然ガスと電力もそれぞれ4.7％、4.3％下がった。
非耐久消費財は1.5％減。食料品が2.7％減となり、全体を強く押し下げた格好で、砂糖は33.1％減、バターは22.7％減、牛乳は13.8％減、食肉（家禽を除く）は7.0％減と低下率が大きかった。コーヒーは13.7％上昇した。
中間財も1.3％落ち込んだ。化学基礎原料が7.6％下落。「有機化学原料と染料・顔料を除く化学品」は14.7％落ち込んだ。圧延鋼も4.3％下がった。鋳造製品は1.1％増、非鉄金属（半製品を含む）は6.7％増だった。
投資財は0.6％上昇し、耐久消費財も1.1％上がった。
生産者物価指数は前月比では0.1％増加した。上昇は13年12月以来で、14カ月ぶり。エネルギーが0.7％上がったことが大きく、エネルギーを除いたベースでは0.6％低下した。消費財は0.3％増、耐久消費財は0.3％増、中間財は0.3％減、投資財は横ばいだった。
石油製品の価格は前月を6.3％上回った。灯油は上げ幅が23.3％に達し、軽油とガソリンもそれぞれ6.8％、4.5％上昇した。
