自動車部品大手の独ボッシュ（シュツットガルト）は23日、二輪車向け部品事業を新設の「モーターサイクル・パワースポーツ」部門に統合すると発表した。同社はアジアを中心に大きな需要が見込める二輪車向け事業を強化しており、専門の事業部門を立ち上げることで競争力を一段と高める考えだ。自動車部品同様に業界最大手となることを目指している。
安全システム、パワートレインテクノロジー、ディスプレー機器を含む二輪車関連事業を統合。二輪車メーカーの個々の要求により効率的に応えるほか、二輪車システム関連の製品群を拡充していく。二輪車市場では日本メーカーの存在感がダントツで強いため、横浜に本部を設置。米国、欧州、インド、中国にも支社を展開し、グローバルな体制を構築する。スタート時点の従業員数は約40人と少ないものの、モビリティ・ソリューションズ・セクターの従業員（数千人）と工場ネットワークを駆使して、事業を展開していく。
ボッシュによると、世界の二輪車生産台数は2021年までに年1億6,000万台を超え、現在の約1.3倍に拡大。同社にとって重要な「安全システム、パワートレインテクノロジー、ディスプレー／インフォテインメントシステムに限れば、市場は今後5年間で倍増する見通し」だ。
