急成長を続ける通販大手の独ツァランド（ベルリン）は22日、アイルランドの首都ダブリンに技術センターを開設した。同社がドイツ以外に技術拠点を設けるのは今回が初めて。ダブリンには優秀なIT技術者が多数いることから、同地への進出を決めた。国外事業の拡大に向けた布石だ。
ダブリンの新拠点ではデータ解析と開発分野のIT技術者を今後3年で最大200人雇用。同社のネットショップで買い物をする消費者に適切な提案を行えるようにする。技術拠点はこれまで、本社所在地の独ベルリンとドルトムントの2カ所だったが、ドイツ以外で事業を拡大するには国外に技術拠点を設ける必要があると判断。IT人材が豊富なダブリンに白羽の矢を立てた。
ダブリンには「シリコンドックス」と呼ばれるIT産業の集積地区があり、米IT大手グーグルやフェイスブックは欧州統括拠点を構えている。
