欧州自動車大手の独フォルクスワーゲン（VW、ヴォルフスブルク）が12日発表した2015年5月のグループ販売台数は前年同月比2.6％減の85万8,000台となり、2カ月連続で縮小した。主力のVWブランド乗用車が不振で全体の足を強く引っ張った格好。1～5月の累計も前年同期比0.3％増の420万台と小幅な伸びにとどまった。
VWブランド乗用車の販売台数は昨年10月から8カ月連続で1年前の水準を割り込んでおり、今年1～5月は前年同期比3.0％減の248万台に落ち込んだ。米国販売が振るわないほか、グループの低価格ブランドであるシュコダ、セアトに需要を奪われているもようだ。シュコダの1～5月の実績は5.1％増の44万9,700台に拡大。セアトも8.6％増の17万6,400台に伸びた。
高級ブランドアウディは4.3％増の74万4,900台で、ポルシェは30.3％増の9万3,200台と急拡大した。
VWブランド商用車は3.4％増の18万4,400台。大型商用車のMANとスカニアはそれぞれ15.0％減の3万9,600台、2.4％減の3万200台と振るわなかった。
