独電気電子工業会（ZVEI）が23日発表した独電機業界の2015年5月の輸出高は前年同月比6.1％増の133億ユーロとなり、これまでに引き続き拡大した。先進国向けが7.6％増の88億ユーロと好調で全体をけん引。新興国向けは中国、ロシア、ブラジルの不振が響き3.3％増の45億ユーロにとどまった。
先進国向けは米国が特に好調で、15.3％増の12億ユーロに拡大。英国（10.8％増の7億100万ユーロ）、オランダ（17.2％増の6億8,500万ユーロ）も2ケタ台の伸びを記録した。イタリアは8.5％増の6億3,200万ユーロ、フランスは1.6％増の9億200万ユーロで、ユーロ圏全体では6.7％増の43億ユーロだった。スイスは2.5％減の4億5,600万ユーロと振るわず、日本は15.6％減の1億6,900万ユーロへと大きく落ち込んだ。
中国向けは3.6％減の12億ユーロに縮小した。減少は13年9月以来。同国経済の悪化が反映された格好だ。欧米の経済制裁を受けるロシアは39.7％減の2億2,300万ユーロ、経済不振が長期化するブラジルも13.8％減の1億100万ユーロに後退した。一方、ポーランドは24.8％増の5億6,300万ユーロと好調で、ハンガリー（17.6％増の3億8,500万ユーロ）、チェコ（14.8％増の5億1,100万ユーロ）、メキシコ（13.7％増の1億2,500万ユーロ）、トルコ（10.6％増の2億3,800万ユーロ）も2ケタ増となった。
1～5月の独電機輸出高は705億ユーロで、前年同期を7.0％上回った。先進国向けは6.5％増の463億ユーロ、新興国向けは8.0％増の242億ユーロだった。
