自動車内装品大手の独グラマー（アンベルク）は22日、同業ロイム（Reum）を金融投資会社から完全買収すると発表した。製品の幅を広げえるほか、技術を獲得することが狙い。買収金額は公表しないことで合意した。取引の成立には独禁当局の承認が必要。
ロイムは西南ドイツのハルトハイムに本社を置く企業で、金属と樹脂を組み合わせた内装品や表面加工した部品を生産している。ドイツとポーランドに工場を持ち、高級車メーカーやシステムサプライヤーに製品を出荷。従業員は950人で、昨年は約1億3,000万ユーロを売り上げた。リーマンショックに伴う金融・経済危機で経営が悪化し、オランダの金融投資会社HTPに買収された。
グラマーは同社の買収により、樹脂射出成型や表面加工、金属加工などの分野で新たなノウハウを取得する。
