エネルギー大手の独RWE（エッセン）が12日発表した2015年1-9月期の営業利益は前年同期比8.9％減の26億4,800万ユーロに縮小した。再生可能エネルギー由来の電力を優遇する政策のしわ寄せで石炭発電事業が振るわないほか、英子会社Nパワーの業績悪化が響いた格好。再可エネ子会社イノジーは洋上風力発電パークの新規稼働などを受けて同利益が865.5％増の2億8,000万ユーロへと急拡大した。RWEの売上高は0.3％増の354億900万ユーロだった。
純利益は94.7％増の19億3,500万ユーロと大きく伸びた。石油・天然ガス採掘子会社DEAの売却で水準が押し上げられた格好で、特別要因を除いた純利益は28.6％減の5億4,500万ユーロに後退。同社は特別要因を除いた純利益で11億～13億ユーロを確保するとした15年12月期の目標達成が難しくなってきたことを明らかにした。
