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2015/11/18

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エーオン―過去最大の赤字に、分社化で巨額減損―

この記事の要約

エネルギー大手の独エーオン(デュッセルドルフ)が11日発表した2015年1-9月期決算の純損失は61億100万に達し、前年同期の1,400万ユーロから大幅に膨らんだ。赤字額は過去最大。来年1月に予定する火力発電事業の分社 […]

エネルギー大手の独エーオン(デュッセルドルフ)が11日発表した2015年1-9月期決算の純損失は61億100万に達し、前年同期の1,400万ユーロから大幅に膨らんだ。赤字額は過去最大。来年1月に予定する火力発電事業の分社化に向けて資産の評価替えを行い巨額の減損損失を計上した。営業利益(EBITDA、特別要因を除く)は18%減の53億6,100万ユーロ、売上高は5%増の843億100万ユーロだった。

同社は9月、火力発電事業を来年1月1日付で新会社ユニパーに分社化する方針を発表した。当初計画では原子力発電事業もユニパーに移管する計画だったが、新会社が経営破たんすると同コストを納税者が負担することになる恐れがあるため、政府はこれを批判。エーオンに同コストの保証義務を課す方向で法改正に乗り出したことから、同社は方針転換し、原発事業をグループ内にとどめることにした。

ドイツでは再生可能エネルギー由来の電力を優遇する政策を受けて、火力発電の採算が悪化しているため、エーオンは分社化で巨額の評価損計上を余儀なくされた。

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