ドイツ鉄道（DB、ベルリン）は10日、イングランド北部地区の旅客鉄道運営権をめぐる入札で現地子会社アリバが落札したと発表した。DBはこれにより、英鉄道市場シェアを現在の14％から22％に拡大。同市場最大手の一角を占めるようになる。
契約期間は2016年4月1日から9年間で、契約を1年間延長するオプション権を持つ。同契約に伴う売上高は100億ユーロを超える見通し。
落札した地区の鉄道旅客数は現在、年およそ9,000万人。DBは新規車両の投入やサービス向上を通してこれを大幅に増やしていく考えだ。これまで運営を担ってきた企業の社員およそ5,200人を継続雇用する。
DBは10年、欧州市場での競争力を強化するために英鉄道・バス運行会社アリバを債務の引き受けも含め27億ユーロで買収した。アリバは現在、欧州14カ国で事業を展開。旅客数は年22億人に上る。
