独グリーンテック企業イネラテック（INERATEC）は11月30日、炭素中立の合成燃料であるeフューエルの生産施設を建設すると発表した。世界初のeフューエル量産施設となる。航空機、船舶分野で大きな需要を見込んでおり、将来的には提携を通して世界各地に工場を設置していく考えだ。
フランクフルトのヘキスト工業団地内に工場を建設する。バイオガス施設で発生する二酸化炭素（CO2）を再生可能エネルギーベースのグリーン水素と合成。eケロシンやeディーゼルなどの燃料を年に最大2,500トン製造する。化学品も手がける意向だ。2023年9月に操業を開始し、24年第1四半期から本格生産体制に入る。
投資額は3,000万ユーロ強で、そのうち約600万ユーロを連邦環境省「環境イノベーションプログラム（UIP）」の補助金で賄う。
