横浜ゴムは1日、独自動車工業会(VDA)が策定した情報セキュリティ評価「TISAX(トラステッド・インフォメーション・セキュリティ・アセスメント・エクスチェンジ)」の認証を取得したと発表した。同社の「TISAX」認証ラベルはTISAXの運用・審査を手がけるENX(ヨーロピアン・ネットワーク・エクスチェンジ)協会のポータルに登録された。
サプライチェーンが広範かつ複雑な自動車業界では、情報セキュリティリスクに対してサプライヤーなど取引先のセキュリティ対策の状況を把握することが重要事項になっている。TISAXはこうした事情を背景に策定された。ドイツの自動車メーカーは新規および継続取引で、共通化された情報セキュリティの保護水準をクリアした証であるTISAX認証の取得を求める傾向にある。横浜ゴムが今回、TISAX認証を取得し、ENXポータルに登録されたことで、VDA所属の自動車メーカーは同社の審査結果を共有できるようになった。
横浜ゴムはVDA所属の複数の自動車メーカーと取引がある。取引関連情報を預かる企業としての責務を速やかに果たすべきと考えTISAX認証を取得した。