日産自動車は、電気自動車（EV）「リーフ」の欧州仕様車について、より現地の嗜好に応じたデザインを採用するとともに、価格を引き下げる方針だ。12日発行の『オートモーティブ・ニューズ』が、英国日産幹部の話として伝えた。
\リーフは2011年の欧州カーオブザイヤーを受賞したものの、デザインに面白みがないと不評で、昨年の欧州での販売実績は1,728台。今年もこれまでに1,733台と伸び悩んでいる。英国日産のロウザー副社長（エンジニアリング担当）は、「デザインを欧州のカスタマーの嗜好に合わせ微調整する」と語り、デザイン変更を実施する意向を明らかにするとともに、最大航続距離を160キロメートルに延長する考えを示した。また、リーフの販売が振るわないのは販売価格が高いことにも原因があると指摘。現在は日本から輸入しているためコストがかさんでいるが、来年2月からは英サンダーランド工場で生産がスタートすることでコストを3分の1程度削減できるため、販売価格も引き下げることが可能になると述べた。
\リーフの英国での販売価格は政府のエコカー補助金を活用しても2万5,990ポンドから。一方、同サイズの「キャシュカイ」は1万6,495ポンドからとなっている。
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