独排ガス処理システムメーカー・ボイゼンの事業が好調だ。同社のロルフ・ガイゼル社長は、2013年のグループ売上高が10億ユーロの大台に乗るとの見通しを明らかにした。14年以降も成長を維持し、15年には15億ユーロの売上を達成したい考えだ。
\ガイゼル社長によると、売上高は過去5年で2倍以上に、従業員数は1.4倍に拡大した。排ガスを出さない電気自動車（EV）の普及については、「いつの日かEVが主流になる時代が来ることは間違いない。しかし、現在はまだ内燃エンジンがメインだ」と述べ、EV普及が同社の事業を脅かす心配はないとの考えを示した。
\今後市場拡大が見込める分野としては、商用車向け排ガスシステムを挙げた。欧州連合（EU）が14年から商用車向けに新たな排ガス規制「ユーロ6」を導入することが追い風となり、需要増加が見込めるとしている。同社は現在、ユーロ6対応の製造ラインを準備中で、13年から量産体制に入る。また、建設車両など公道外を走行するオフハイウェイ車向け排ガス処理システムも有望な分野としている。
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