独自動車・産業用フィルター大手のマン・ウント・フンメル(M+H)は12日、2012年上半期の売上高が12億7,000万ユーロとなり、前年同期に比べ5.8%の増収となったと発表した。従業員数も世界で約5%増え、約1万5,000人となった。営業利益(EBIT)も満足のいく水準だったとしている。
\地域別の売上高は、米国、ブラジル、アジア、中東欧で伸びた一方、財政不安を抱える欧州では若干落ち込んだと説明している。欧州の不振を成長市場のアジアや米国の増収で補えており、通期の売上高では前年実績(24億7,000万ユーロ)を上回る約25億ユーロを見込んでいる。ただし、同社のマンフレッド・ヴォルフ社長は下半期について、「大半の市場では景気に不安要素があり、我々はさまざまなシナリオを準備しているが、どちらかといえば、需要は弱まると予想している」との厳しい見方も示している。
\同社は2018年までに売上高を34億ユーロ以上に引き上げる目標を掲げている。そのうち、北米自由貿易協定(NAFTA)圏と南米市場の割合を計25%、アジアも25%に引き上げることを計画している。
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