韓国の現代自動車は欧州市場における新車販売台数を2020年末までに80万台とする目標を掲げている。2012年は欧州市場のシェアで3.5％、中期的には5%とすることを目指す。同社欧州法人のアラン・ラッシュフォース最高執行責任者（COO）が25日付けの独経済紙『ハンデルスブラット』のインタビューの中で明らかにした。
\ラッシュフォースCOOは欧州諸国の財政不安による景気低迷の影響により、今年の目標や中期目標が達成できない可能性はあるものの、2020年末までに80万台を達成する目標は堅持する意向を示した。
\欧州自動車工業会（ACEA）によると、現代自は欧州連合（EU）に欧州自由貿易連合（EFTA）加盟国（アイスランド、ノルウェー、スイス）加えた欧州市場で2011年に前年比11.5％増の39万8,129台を販売し、市場シェアを2.9％に伸ばしている。
\また、同COOは現代自にとっての欧州市場の位置付けについて、「世界の自動車市場において最も重要な市場の一つであるとともに、現地メーカーとの競争が厳しく、市場シェアを拡大するのが最も難しい市場でもある」と説明し、欧州自動車大手のフォルクスワーゲン（VW）やその他の欧州自動車メーカーと競い合うことができれば、世界のどの市場でも成功できる、との見解を示した。
\ \■ VWのデザイン、トヨタの顧客満足度をベンチマーク
\ \ラッシュフォースCOOはこのほか、『ハンデルスブラット』紙とのインタビューの中で、世界の競合メーカーの中でも特に2社に注目していると述べ、トヨタの顧客満足度、VWのデザイン、モデルの多様性、マネージメントに注視していることを明らかにした。
\また、ウォン安が同社に有利に働いているとの批判については、同社が欧州で販売しているモデルの約90％は韓国以外で生産していると説明。そのうち約70％はチェコとトルコの工場で生産しているとした。
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