独フォルクワーゲン（VW）傘下の高級車メーカーであるアウディはオフロード車（SUV）の販売を大幅に強化する。新興国市場でSUVの需要が高まっているほか、米国での販売増にも寄与すると見込んでいる。アウディのルパート・シュタートラー社長が『ハンデルスブラット』紙に明らかにした。
\具体的には、現行の「Q7」「Q5」「Q3」の新モデルに加え、「Q9」を市場投入する。「Q9」は同社のSUVの中でも最もサイズの大きいフラッグシップモデルとなる。さらに、クーペの派生モデルである「Q8」「Q6」「Q4」「Q2」も発売する計画。
\『ハンデルスブラット』紙によると、ロシアでは上級クラス車の販売の約5割、中国では3台に1台がSUVとなっている。
\独競合のBMWもSUVの販売を強化し、伸ばしている。アウディは米国市場ではBMWに大きく水をあけられており、SUVの販売強化で追い上げを図る。建設中のメキシコ工場では「Q5」を生産する計画となっている。
\シュタートラー社長が『ハンデルスブラット』紙に対し、「2020年には少なくともアウディの販売車の3台に1台がSUVになる」と述べ、将来は同割合を4割に引き上げる意向も明らかにした。同社では現在、全販売台数（約145万台）の約25％をSUVが占めている。
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