独フォルクワーゲン(VW)傘下の高級車メーカーであるアウディが12日発表した2012年通期決算の売上高は前年比10.6%増の487億7,100万ユーロとなり、過去最高を記録した。販売台数は11.7%増の145万5,123台。営業利益は53億8,000万ユーロと前年(53億4,800万ユーロ)を若干上回った。売上高営業利益率は11.0%と前年の12.1%から後退したが、目標とする8~10%を上回った。
\独『ハンデルスブラット』紙によると、アウディの販売は好調で売上高も2ケタ増となったものの、投資負担の増加や、南欧や中国での価格競争の激化により営業利益は前年をやや上回るレベルにとどまった。
\2013年と2014年は小幅の増収を見込んでいる。売上高利益率は目標の8~10%の上限を確保できると見込んでいる。
\ \■ 2015年までに約110億ユーロを投資
\ \同社は2015年までに年平均35億ユーロ以上、総額で約110億ユーロを投資する計画。『ハンデルスブラット』紙によると、投資資金は主に、新型「A3」を生産するハンガリーのジュール工場や、2016年からオフロード車「Q5」を生産する計画のメキシコ工場、中国工場の生産能力を現在の35万台から70万台に引き上げる計画などに充てる計画。
\アウディは2020年に世界販売で200万台を目指している。同社のアクセル・ストロットベック財務担当取締役が同紙に明らかにしたところによると、アウディは今後5年間で生産能力を50万~60万台引き上げる計画をもっているという。
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