ベルギー化学大手ソルベイは4月27日、韓国・全羅北道北西部の郡山（クンサン）近郊で高分散シリカ（HDS）工場の建設を開始したと発表した。アジアでの省エネタイヤの需要拡大に対応し、革新的なHDSグレードの開発を目指す。
新工場はクンサン近郊のセマングムに建設する。年産能力は8万トン以上で、2017年までに稼働を開始する。ソルベイが現在シリカを生産している仁川工場は、将来宅地造成が予定されている場所に位置しているため、同工場の生産を段階的に新工場へ移管する計画だ。
ソルベイのNuyttensシリカ事業部長は、「新工場はアジア向けシリカのイノベーションの拠点となる。ソウルの梨花女子大学構内に設立されたソルベイの新しいR&Iセンター内のシリカ研究施設とともに、地域の顧客と緊密に協力しながらイノベーションを加速していく」と語った。
