ドイツ連邦陸運局（KBA）が3日発表した2015年8月の乗用車新車登録は22万6,314台となり、前年同月に比べ6.2％増加した。8月の新車登録のうち法人向けが65.2％を占めている。1～8月の累計は前年同期比5.6％増の213万5,459台だった。
8月のブランド別の登録台数は、最大手フォルクスワーゲン（VW）が前年同月比8.8％減の4万2,022台にとどまり、ドイツメーカーでは唯一、前年実績を下回った。スマートは131.5％増の3ケタ増、ポルシェ（23.9％増）、メルセデス（14.5％増）、オペル（13.2％増）、フォード（11.3％増）は2ケタ増だった。
国外ブランドでは、最大手のシュコダが15.6％増の1万4,001台と好調。以下、現代（10.6％増）、ルノー（26.5％増）、セアト（0.8％増）が続いた。
日本勢は、トヨタ（12.3％減）とホンダ（21.7％減）が2ケタの減少となった一方、レクサス（77.6％増）、スズキ（25.6％増）、日産（21.6％増）、三菱自（12.6％増）は2ケタ増、マツダ（3.7％増）、スバル（2.4％増）は前年同月を上回った。
■ 8月は輸出・生産が2ケタ増、国内販売の好調も寄与
ドイツ自動車工業会（VDA）によると、8月は輸出が前年同月比17％増の26万5,600台、生産も同21％増の33万1,200台と大幅に増えた。前年同月の水準が低かったことが大幅な増加の背景にあるが、西欧の需要回復や国内市場の好調も寄与している。
1～8月の累計は、輸出が前年同期比2％増の292万3,300台、生産も2％増の378万4,000台と前年を上回っている。
VDAによると、8月の国内受注は前年同月比4％増、1～8月の累計は前年同期比6％増だった。国外受注は1～8月の累計で4％増えている。
