仏タイヤ大手ミシュランが12日発表した2009年12月期（通期）決算は、純利益が1億600万ユーロと前の期から71％減少した。乗用車・トラック向けタイヤの需要が落ち込んだほか、再編コストの増加が収益を圧迫した。フリーキャッシュフローは138億ユーロだった。
\売上高は前期比9.8％減の148億700万ユーロ。部門別では、乗用車・軽トラック部門が4.4％減の82億8,000万ユーロ、トラック部門が17.2％減の44億9,600万ユーロ、特殊部門（建機、航空機向けなど）が11.9％減の20億3,100万ユーロにそれぞれ減少した。
\ミシェル・ロリエ最高経営責任者（CEO）は、「マーケットの見通しは依然不透明であり、天然ゴムなど原材料価格が高騰していることから先行きには強い警戒感を持っている」と述べる一方で、10年もコスト削減を継続し、フリーキャッシュフローで黒字を維持する方針を示した。
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