欧州の標準化団体である欧州標準化委員会・欧州電気標準化委員会（CEN-CENELEC）および欧州電気通信標準化機構（ETSI）は、電動の自動車、スクーター、自転車向けの充電システムの共通化で協力する。欧州連合（EU）の執行機関である欧州委員会のアントニオ・タヤーニ副委員長が6月29日、関連規格の策定に向けて欧州委員会の委任状を各団体の代表に手渡した。新規格の導入により、あらゆる電気自動車が使用でき、かつ取扱が簡単で安全な充電システムが全EU加盟国に整備されることになる。欧州委では2011年半ばまでに新規格がまとまると見込んでいる。
\欧州委の委任状を受けて、標準化団体は充電システムの開発に当たり、（1）安全性、（2）全ての電気自動車が使用できる（3）電力価格が安い時間帯に効率よく充電できるいわゆる「インテリジェント充電システム」――の3つの目標達成を目指す。
\欧州委のタヤーニ副委員長は、「充電システムの共通化は自動車メーカー、欧州の消費者の双方にとって重要な意味を持つ」と述べ、共通規格を通してEUが世界の電気自動車分野で主導的な立場を確保することへの期待感を示した。
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