仏PSAプジョー・シトロエンのアジア事業部門のグレゴワール・オリビエ社長は4日、東風汽車集団との合弁会社である神竜汽車が、今年末の第3工場の着工に向けて順調に作業を進めていると明らかにするとともに、2011年には中国工場からアジア諸国に輸出を開始する考えを示した。
\PSAは7月、長安汽車と合弁生産で合意している。神竜汽車の新工場と合わせると、中国におけるPSAの生産能力は年40万台拡大することになる。オリビエ社長は、「中国工場で生産する車は基本的に中国市場で販売する」と述べる一方で、段階的にアジア諸国への輸出を増やしていく意向も示し、上海にアジア輸出のための物流拠点を整備していることを明らかにした。
\オリビエ社長によると、今年の神竜汽車の販売規模は前年比28.7％増の35万台に拡大する見込み。PSAは中国市場でのシェアを現在の3.3％から8％に引き上げることを目指している。
\中国政府は6月、深セン、上海、長春、杭州、合肥の5都市で電気自動車やハイブリッド車などのエコカー購入者に最高6万元の補助金を支給する制度を導入した。オリビエ社長は、エコカーの普及を促進する中国政府の政策は「非常に重要だ」と述べ、中国市場向けにガソリンハイブリッド車の開発を行っていることを明らかにした。
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