ドイツの高級車メーカーの業績が好調だ。このほど出そろった2010年第3四半期（7～9月）決算はメルセデス・ベンツ、アウディ、BMWともに大幅な増収増益となった。（後続の関連記事参照）
\販売好調は、本国ドイツ市場における法人顧客の需要が回復してきたことや、成長市場の中国での販売好調に加え、米国市場の復調も追い風となった。また、世界的な経済危機による自動車市場の低迷を受けてコスト削減を推し進めたことが大幅な増益に反映された。
\中国市場ではメルセデス「Sクラス」、アウディ「A8」、BMW「7シリーズ」の旗艦モデルの販売が好調だ。第3四半期の販売を見ると、中国では3ブランドの中では、アウディが首位。一方、世界市場ではBMWが先頭に立っている。
\売上高利益率を見ると、7-9月期はアウディが11.2％と最も高い。同社は親会社である欧州自動車最大手のフォルクスワーゲン（VW）との部品共通化などで規模のメリットを享受できることが有利となっている。メルセデス・ベンツとBMWも開発や生産コストの低減に向けて、他社との協力関係を強化している。メルセデス・ベンツはルノーと、BMWはPSAとの提携拡大を進めている。
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