欧州の代表的な衝突安全テストである欧州自動車アセスメントプログラム（ユーロNCAP）は11月24日、14車種のテスト結果を公表した。ユーロNCAPに挑戦した初の中国車として注目を集めた陸風汽車の中型ミニバン「CV9」は、2つ星（最高は5つ星）という評価にとどまった。
\ユーロNCAPの衝突テストは、乗員保護、歩行者保護、安全補助装置の項目で実施され、日本や米国の基準とほぼ同じ、世界で最も厳しい条件が課される。CV9のテスト結果は、成人乗員保護性能が12点、子供乗員保護性能が22点、歩行者保護性能が11点、安全補助装置の有無が2点で、合計ポイントは47点。総合評価は2つ星となった。なお、最高評価の5つ星を獲得するためには、90ポイント以上が必要とされる。
\ユーロNCAPのMichiel van Ratingen事務局長は今回のテスト結果を受け、欧州では今後、中国やインドなど新興国で生産された車が増加すると指摘。「こうした車の安全性についての情報を消費者に提供するのがユーロNCAPの責務だ」とコメントした。
\今回のテストでは、アウディ「A1」、MINI「カントリーマン」、フォード「C-MAX」、「グランドC-MAX」、起亜「スポーテージ」、「ベンガ」、オペル「メリーバ」、フォルクスワーゲン（VW）「シャラン」、「パサート」、セアト「アルハンブラ」が5つ星を、VW「アマロック」、ジャガー「XF」、日産「マイクラ」が4つ星を獲得した。
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