独フォルクスワーゲン傘下の高級車メーカー、アウディは12月22日、スイスのダボスに本部を置く非営利団体AO Foundationと交通事故の医学的研究で提携する計画を発表した。情報や研究交換の幅を広げ、さらなる安全システムの向上を目指す。
\アウディは1998年にアウディ・アクシデント・リサーチ・ユニット（AARU）を発足させ、交通事故に関する情報をデータバンク化し、分析している。AARUには、レーゲンスブルク大学病院、バイエルン内務省も参加しており、技術面だけでなく、医学や心理的な側面からも交通事故の原因や経緯などを研究している。
\エンジニアは、交通事故の再現と分析のため、車両１台当たり400枚以上の写真と約1,300項目の技術データを保存している。また、医療研究チームは負傷の程度や治癒する過程などを分析。精神科チームは当事者の協力を得て、事故発生時の状況や事故を回避するためにとった行動などについて聞き取り取り調査などを実施している。
\AO Foundationは1959年の設立。現在、約200人の研究員を抱え、バイオメカニクスや移植技術など外科手術に関する研究に取り組んでいる。
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