仏複合企業ボロレ・グループが、経営再建中の伊名門コーチビルダー、ピニンファリーナへの資本参加に意欲を見せている。バンサン・ボロレ社長兼最高経営責任者（CEO）は17日、ロイター通信に対し、ピニンファリーナの株式の30％を3,000万ユーロで取得する用意があると語った。
\フェラーリやマセラティなど高級車のデザインで知られるピニンファリーナは、2007～09年の累積赤字が3億5,800万ユーロに達するなど経営不振が続き、09年には創業一族のピニンファリーナ家が保有株式を手放すことで債権銀行団と合意。同家から依頼を受けた投資銀行バンカ・レオナルドがピニンファリーナの売却先を模索しており、加自動車部品大手マグナインターナショナルや中国5位の自動車メーカー、北京汽車などが候補として取りざたされている。
\ボロレとピニンファリーナは2008年に電気自動車（EV）の開発・生産を手がける合弁会社ヴェイキュル・エレクトリク・ピニンファリーナ・ボロレ（VEPB）を設立している。
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