独自動車部品大手のロバート・ボッシュは26日、2010年通期の決算(速報値)を発表した。売上高は前年比24%増の473億ユーロとなり、同社の125年の歴史で過去最高を記録。売上高利益率(税引き前利益)でも目標の7~8%を確保し、2009年の12億ユーロの赤字から黒字転換した。正式な決算発表は4月14日に予定している。
\大幅な業績改善の背景には、世界的な景気回復による自動車生産の増加や、産業機械・設備の需要拡大がある。不採算事業の整理や米国事業の黒字転換も寄与した。
\地域別では、アジア太平洋地域の売上高が前年比42%増となり、初めて100億ユーロを突破した。南米(36%増)と北米(27%)も好調だった。足元の欧州は16%増となったものの、前年実績が大きく落ち込んでいた背景もあり、経済危機が発生する前の2007年の水準に回復するには2012/13年までかかると見込んでいる。
\事業分野別では、自動車部品部門が29%増の約280億ユーロに改善。産業機械部門も27%増の65億ユーロに拡大した。消費財・ビル設備部門も10%増の約125億ユーロと増収を確保した。
\従業員数は、業績好調を受けて、現在の28万3,500人から、2011年末までに約30万人に拡大すると見込んでいる。
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