仏プジョー・シトロエングループ（PSA）が9日発表した2010年12月期（通期）決算は、純損益が11億3,400万ユーロの黒字となり、前の期の11億6,100万ユーロの赤字から大幅に改善した。主力の欧州市場で販売が伸び悩んだものの、新興市場は好調で黒字復帰に大きく貢献した。
\売上高は前の期比15.8％増の560億6,100万ユーロ、販売台数は同13%増の360万2,200台に拡大した。地域別販売では、欧州が0.9％減の219万5,200台に低迷したものの、ロシアが37％増の5万5,500台、中南米が26.5％増の29万4,300台、中国が38％増の37万5,600台、このほかの地域も43.7％増の20万4,500台と二桁台の伸び率を示した。
\PSAは2011年の販売見通しについて、欧州市場は昨年から横ばいとなる一方で、中国は10％、ラテンアメリカは4％、ロシアは15％の成長が期待できるとの見方を示している。
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